対馬を知る
九州と韓国の間の対馬海峡に浮かぶ長崎県に属した島です。福岡(博多港)までは航路で132キロ、韓国までは直線距離で49.5キロに位置し、まさに「国境の島」。
対馬の約89%は山地で、おおくの原生林が残され、島中央にはリアス式海岸・浅茅(あそう)湾が広がり、岩肌が海に沈みこむ荒々しい風景があちこちで見られます。
日本本土で生息する「サル・クマ・キツネ・タヌキ・ウサギ・リスなど」の種が全く生息せず、「ツシマヤマネコ、ツシマテン、アキマドボタルなど」の大陸系生物が生息し独特の生態系が築かれています。その特異な生態系により、白嶽などの山岳、鰐浦ヒトツバタゴ自生地などが国の天然記念物に指定されており、また島の多くの部分が壱岐対馬国定公園に指定されています。
同様に植物も独特な生態系を築き、対馬固有の植物は、「シマトウヒレンやツシマギボウシなど」意外と少ないですが、多くの大陸系植物が自生しています。また、大陸と対馬には分布するが日本本土には分布しない植物や、日本本土と対馬には分布するが大陸には分布しない植物などがあり、生物分布の陸橋の島の様相を呈しています。
白嶽や龍良山での原始林トレッキング、浅茅湾や対馬海峡でのマリンレジャー (フィッシング・シーカヤック・SUP・スキューバーダイビング)と言った、雄大な自然を全身で感じられるアウトドアアクティビティが人気です
対馬の絶景・自然
金田城トレッキング
標高276m
「続日本100名城」1300年以上前に防人が築いた古代の山城と100年前に旧日本陸軍が建設した要塞がある。国指定の特別史跡でTV番組では「日本最強の城」に選ばれた。歴史好きにも人気。
白嶽
標高519m
「九州百名山」に数えられている対馬一の名山で。ほぼ海抜0mから急斜面なため、山頂からは360度の大パノラマを楽しめる。日韓両要素の植物が多く共存し、植物地理学上、非常に貴重な場所。
御嶽
標高479m(雄岳)
古くからの修験道の聖地で、雄岳と雌岳、平岳が連なって御岳と呼ばれている。ツシマヤマネコの生息地で天然記念物・特定動物生息地保護林などに指定され原生林の姿を体感できる。
清水山城
標高206m
「文禄・慶長の役」の際、豊臣秀吉が領主の宗義智によって築かせた城。朝鮮への兵や物資の輸送の役割を担う兵站基地として築かれ、現在一部の石垣が残り、枡形虎口も確認することができる。国の史跡に指定。